先日、AFEEでパブコメを提出致しました新潟県ギャンブル等依存症対策推進計画について、8月12日に答申がでました。今回はAFEEの指摘した箇所を中心に変更点をお知らせ致します。
なお、以下の比較はAFEEで行ったものです。万全を期していますが誤りがあった場合はご容赦ください。
Ⅴ 基本的施策
AFEEのパブコメ
本計画は「新潟県ギャンブル等依存症対策推進計画」であり、ギャンブル等依存症との直接の因果関係(相関関係ではない)が立証されていない小中学生のオンラインゲームを重点目標の冒頭に持ってくることは、本計画がギャンブル等依存症に対し、その問題を捉え、真摯に向き合おうとしない姿勢に見えることから適切ではない。
また、小中学生に対する普及啓発はカード(このカードが何を意味するかも明らかではない)、くじ等に関するものではなく、直接的にギャンブル等依存症に関連する公営ギャンブルやパチンコに啓発を限定し、あたかも、カード、くじ等そのものの依存症が存在し、また、カード、くじ等がギャンブル等依存症に繋がると捉えられかねない表記は避けるとの注記を記載するべきである。
射幸性の高い「レアカード」が依存症になる危険性があるとの指摘がなされているが、具体的に何の依存症になる危険性があるのかが明示されていないと同時にその科学的根拠は一般的には明らかになっていないにも関わらず、断定的に記載することは適切ではない。
仮に「ゲーム依存症」になる危険性があるとするのであれば、ゲーム依存症の発症のメカニズムは現時点で確立した科学的知見を承知していないとの国会答弁※1が存在する。また、「ギャンブル等依存症」になる危険性があるとの主張であれば、相関関係ではなく因果関係を示した科学的なエビデンスを元に主張するべきである。
※1 第204回国会 参議院 内閣委員会 第4号 令和3年3月16日 - 厚生労働省社会援護局障害保健福祉部長答弁
県の考え方
計画策定検討委員会において、オンラインゲーム等については、子ども時代から射幸性が高いものに触れる機会になるため、併せて啓発できるとよいという意見があり、年齢や発達段階に応じた内容を工夫しながら、射幸性が高いものとの付き合い方について、普及啓発を行うこととしております。 オンラインゲーム等と依存症の関係については、ご意見を参考とし、誤解を与えないよう「Ⅴ基本的施策」「1教育及び普及啓発」「現状等」の「依存症になる危険性があることから、」という記載を削除します。
AFEEのパブコメ
「コンプガチャ」については、2012年以降「オンラインゲームの『コンプガチャ』と景品表示法の景品規制について(消費者庁)※2」において、明確に禁止されており現状では存在しておらず、あたかも「コンプガチャ」と言われる射幸性の高いものが現時点において存在しているとの表現は適切ではない。
県の考え方
ご指摘のとおり、「コンプガチャ」は「ガチャ」と記載を修正します。