AFEEでは、岐阜県で行われている岐阜県男女共同参画計画(第5次)(案)についてのパブコメを提出いたしました。
Discordに寄せられた会員の皆さんの意見をベースに、Discordの公開役員会で議論致しました。
岐阜県男女共同参画計画(第5次)(案)に対する意見
代表 坂井崇俊
弊会は岐阜県男女共同参画計画(第5次)(案)について意見致します。
該当箇所:P53. 【現状と課題】
■ アダルトビデオへの出演強要問題や若年女性の性を売り物とするいわゆる「JKビジネス」によって、若年女性が性犯罪の被害者になる事例が発生しています。「AV出演被害防止・救済法」が成立するなど法整備が進められていますが、この問題による被害の防止に向けた取組を進める必要があります。
内閣府による「第5次男女共同参画基本計画~すべての女性が輝く令和の社会へ~」の用語解説によれば、「JKビジネスは18歳に満たないものを雇い(中略)児童による性的なサービスを客に提供させているもの」とある。本計画案の表現では、18歳以上の女性が自らの意思で高校の制服等に模した衣装などを着た性風俗営業を行うことまでも被害として捉えられかねない。前段の「若年女性」を「18歳未満の女性」等と文言を変更するべきである。
参考:https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/pdf/yougo.pdf
該当箇所:P53. 【現状と課題】
■ 性別や年齢を問わず、個人を性的ないし暴力行為の対象としてとらえた性・暴力表現は、人権侵害になるものもあり、男女共同参画社会の形成を大きく阻害するものです。こうした観点から啓発を行うとともに、提供側のメディアにおける自主規制等の対策が取られるよう、理解と協力を求める必要があります。
エンターテイメント表現には、織田信長による虐殺を描いたマンガなど、実際にそれを行動に移した場合に人権侵害となりえる表現がある。また、美濃加茂市を舞台にした「のうりん!」の女性キャラクターの描き方なども含めて、性・暴力表現が人権侵害に該当するという独自の解釈から、個人が発信するメディアも含めて、岐阜県が自主規制の協力を求めることもあると捉えかねられない。行政による表現への自主規制の協力要請は、表現の自由の大いなる萎縮に繋がりかねないため、謙抑的な運用を行う旨、本文章に追加するべきである。