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「東京都男女平等参画推進総合計画(素案)」への意見を送りました

AFEEでは、東京都で行われている「東京都男女平等参画推進総合計画(素案)」へのパブコメを提出いたしました。役員会案を提示し、会員の皆さんからのご意見を踏まえて修正したものを提出致しました。ご協力頂いた会員の皆さまありがとうございました。

東京都男女平等参画推進総合計画(素案)」に対する意見

エンターテイメント表現の自由の会代表 坂井崇俊
同女性支部代表 岩永千絵美

東京都配偶者暴力対策基本計画について

P91
また最近では、SNSの普及等を背景に、女性の性的画像をネット上で拡散させる犯罪行為も増えており、若年層を中心に啓発を進めることが課題となっています。
P106
○また、交際相手に性的画像等を提供してしまい、のちにインターネットに掲載・拡散する、いわゆるリベンジポルノの被害が社会的な問題となり、平成26年11月に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」が制定されました。私事性的画像に係る事案の相談件数は、私事性的画像被害防止法が施行された平成26年以降増加傾向にあり、令和元年は、全国で約1,500件となっています。

「性的画像」という単語はいわゆる二次元キャラクターを描写した画像や出演者本人が公開を承諾した画像を含む幅広い意味を持つため「私事性的画像」という文言に改めるべきである。
参考:私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律 第2条1項
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=426AC1000000126_20150801_000000000000000

P93
○また、若年女性を対象とした「JKビジネス」やアダルトビデオ出演強要等の被害が続いており、若年層に対する啓発を行う必要があります。
P94
○「JKビジネス」やアダルトビデオ出演強要等、若年層を対象とした性暴力被害について啓発を行います。

内閣府による「第5次男女共同参画基本計画~すべての女性が輝く令和の社会へ~」の用語解説によれば、「JKビジネスは18歳に満たないものを雇い(中略)児童による性的なサービスを客に提供させているもの」とある。本計画の表現では、18歳以上の女性が自らの意思で高校の制服等を模した衣装などを着た性風俗営業を行うことまでも被害として捉えられかねない。若年層は成人も含む言葉であることから文章を修正するべきである。
参考:https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/pdf/yougo.pdf

P107
238「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に基づき、著しく性的感情を刺激するなど、青少年の健全な育成を阻害する図書類の区分陳列を徹底します。

「4性・暴力表現等への対応」で問題にしている性・暴力表現とは、主に児童ポルノやリベンジポルノといった被害者が存在する違法な性・暴力表現である。東京都青少年の健全な育成に関する条例に基づいて実施する区分陳列の目的は青少年の健全な育成を図ることであり、配偶者暴力と近接する課題でもないことから本計画に記載するのは不適切である。

第3章 男女平等参画を阻害する様々な暴力への対策
4 性・暴力表現等への対応

タイトルを4の内容に併せて「違法な性・暴力表現等への対応」に変更するべきである。P4やP5にもタイトルを引用する形で「性・暴力表現等への対応」と記載されているが、文脈の中で違法でない全ての性・暴力表現に対する対応と取られかねず、都民に不安を与えかねない。P4やP5の同表現にも「違法な」を追加すべきである。

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