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「あいち人権推進プラン(仮称)」(案)についての意見

AFEEでは、愛知県で行われている「あいち人権推進プラン(仮称)」(案)についてのパブコメを提出いたしました。
Discordに寄せられた会員の皆さんの意見をベースに、Discordの公開役員会で議論致しました。

「あいち人権推進プラン(仮称)」(案)についての意見

エンターテイメント表現の自由の会 愛知支部

弊会は「あいち人権推進プラン(仮称)」(案)について意見致します。

 

P17. ②安全なインターネット環境の普及促進
県民が安全に安心してインターネットを利用できるよう、県として、有害サイト(暴力や性に関する過激な情報や表現のあるサイト)に対するフィルタリング(閲覧を遮断する機能)の普及等により、安全なインターネット環境の促進に努めます。

成人を含む広範な対象に対する取り組みの中で、行政が「暴力や性に関する過激な情報や表現のあるサイト」を「有害サイト」と一律に定義しフィルタリングの対象とすることは、日本国憲法が定める自己決定権や表現の自由を侵害するため、行うべきでない。

P18. ⑤他自治体と連携した取組の推進
インターネット上の誹謗中傷をなくすためには、法制度の壁があるため、本県だけの取組では限界があります。そこで、他自治体と連携して、国に対して、インターネット上の誹謗中傷をなくすための取組を働きかけます。
例えば、プロバイダが差別を助長する書き込みを削除する場合の権利侵害の条件を緩和したり、サービス事業者自らがモニタリングを実施するよう、プロバイダ責任限定法の改正などを国に働きかけます。
加えて、インターネットモニタリングを実施している他の自治体と連携し、モニタリングの効率的で費用対効果の高い方法を検討します。

誹謗中傷をなくす取り組みについては、積極的に実施するべきと考えるが、プロバイダの責任を拡大することについては、慎重にするべきと考えるため、具体的な取り組みの内容については修正するべきである。
なお、総務省においてインターネット上の誹謗中傷等について研究をしている「プラットフォームサービスに関する研究会」における議論も同様(プロバイダの責任を拡大することについては、慎重にするべき)との方向であると認識している。

P27. ① 男女共同参画の理解の促進
インターネット等を含む各メディアは人々の意識形成に様々な形で影響を及ぼしますが、本県としては、女性の性的側面のみがいたずらに強調されたり、女性に対する暴力やそれを助長するような取扱いが行われることのないよう、表現の自由が尊重されると同時に女性の人権尊重やジェンダーの視点から、広報・出版について、公的機関はもとより各メディアにも働きかけるとともに、女性の尊厳を害する犯罪に対応します。

メディアという表現は広く捉えれば個人のSNSをも含む広い範囲を指し示す言葉であり、広範に行政が表現を規制すると捉えられかねない。
また、仮に「マスメディア」等に対象を限定する場合であっても、行政府からの働きかけは表現の自由の観点から実施するべきではない。よって、メディアへの働きかけを言及している点については削除するべきである。
なお、エンターテイメント表現については、制作当時の時代背景などから現代の価値観では受け入れられないような表現があるが、そのような表現であっても尊重されるべきであると付言する。

女性の性的側面を強調した行為の全てを女性の尊厳を害する行為と解するべきではない旨を強調する。女性の人権尊重やジェンダーの視点からは、個々の女性自身の自己決定権・表現の自由の権利も最大限に尊重されるべきであり、これらの権利を不当に害する形で女性の表現が制限されてはならない。
なお、女性の性的側面を強調した行為のうち、女性の尊厳を害する犯罪であるもの(リベンジポルノ等)に対して、行われることのないよう対応することに反対するものではない。

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