AFEEでは、宮崎県で行われていた「第4次みやざき男女共同参画プラン」に対する意見募集についてへのパブコメを提出いたしました。本来であれば会員の皆さんのご意見を頂くところでしたが、日程的なところと、主要自治体でなかったことから役員会で対応させて頂きました。※Discordで会員の皆さんに確認頂ける状態で議論しています
「第4次みやざき男女共同参画プラン」への意見
エンターテイメント表現の自由の会 代表 坂井崇俊
エンターテイメント表現の自由の会 女性支部 代表 岩永千絵美
==p46より引用==
取組項目(14) 男女共同参画に配慮したメディア表現の促進
● 学校における情報教育を通して、様々なメディアからの男女共同参画を阻害する情報に対し、情報を正しく理解する能力の育成や、自他の権利を尊重して責任ある行動をとる態度の育成など、メディア・リテラシーの育成・向上に努めます。
「様々なメディアからの男女共同参画を阻害する情報」の定義が不明であり、範囲が恣意的に拡大されるおそれがある。【男女共同参画を阻害する情報に対し、】の部分を削除し、メディアの情報が一方的に男女共同参画を阻害するという誤った印象を取り除くべきである
一例として、創作物において女性と男性の固定的な役割が描写されていた際に、それは創作物内のことであり、現実社会においてそれを実行するべきかどうかは別だと判断できることがメディア・リテラシーであり、創作物の表現自体が「男女共同参画を阻害する情報」だという判断をすることは過剰である。
==p47より引用==
取組項目(15) 子どもたちの男女共同参画の理解の促進● 「宮崎県における青少年の健全な育成に関する条例」に基づく有害図書類等の指定や、書店・コンビニエンスストア等への立入調査活動を実施するとともに、地域ぐるみの環境浄化活動を促進します。
● 児童が使用する携帯電話のフィルタリング普及、インターネット、携帯電話の使用に絡む児童被害防止のための広報・啓発を推進するとともに、インターネット上の違法・有害情報の取締り、削除要請など、サイバー空間の環境浄化を推進します。
青少年保護の問題はあくまで青少年が接する内容の是非に限られる。男女共同参画の問題と青少年保護の問題を混同することは、問題をすり替え、本来青少年に限られる問題を成年者にいたずらに拡張することにつながりかねない。
また、男女共同参画、ジェンダーや多様性のような問題と、青少年健全育成における環境浄化のような問題は、根本的な問題意識においてむしろ一致しないものであることが意識されるべきである。たとえば、「環境浄化」という用語は、固定的な男らしさ・女らしさの強化や、性的少数者に対する否定を含んで用いられてきている。
これらの項目は削除すべきである。