最近Mastodonというツイッター的なサービスが急成長していますが、その過程で2次元ロリエロ画像規制の議論が起こっています。
自分の中での整理も兼ねてまとめさせていただきます。
Mastodonとは?
Mastodon は自由でオープンソースなソーシャルネットワークです。商用プラットフォームの代替となる分散型を採用し、あなたのやりとりが一つの会社によって独占されるのを防ぎます。信頼できるインスタンスを選択してください — どのインスタンスを選んでも、誰とでもやりとりすることができます。 だれでも自分の Mastodon インスタンスを作ることができ、シームレスにソーシャルネットワークに参加できます。(https://mastodon.social/about より参照)
自分なりにざっくり解説すると、
現在はTwitterやtumblerやInstagramなど個々のSNSが独立して存在しますが、
Mastodonのシステムでは、インスタンス(個々のSNSサービスのようなもの)を作成することができ、かつ個々のインスタンスの間でもトゥート(ツイートのようなもの)が共有できるというものです。
もう少し具体的にいうと、Mastodon全体の連合タイムライン、個々のインスタンスのタイムライン、個人がフォローしたアカウントのタイムライン、の3つが存在するサービスです。
参照:ポストTwitter? 急速に流行中「マストドン」とは
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1704/13/news131.html
で、これにいち早く注目したのがPixivさん。
早速独自のインスタンス「Pawoo(パウー)」を立ち上げました。
参考:「この火が消えないうちに」pixivが「マストドン」にいち早く企業として参入したわけ
https://www.buzzfeed.com/harunayamazaki/pixiv-pawoo?utm_term=.rgk7o1P6D
しかしここでMastodonの開発者の方からPixivに対して、Pawoo以外のインスタンスから2次元のロリエロ画像が閲覧できることに対して問題定義がなされます。
https://mastodon.social/users/Gargron/updates/1872703
@SANDWORKSPさんによる現状の議論をざっくりまとめ。
https://pawoo.net/@SANDWORKSP/346879
昨年話題になったブキッキオ氏の報告書の問題と違うのは、ただ規制しろというのではなく、まずはPawoo自体をゾーニングすることで対応し、現在進行形でもっと良い方法がないか議論が進んでいる点です。
国家のような枠組みではなく、一開発者やユーザーの視点で議論が進められているのが非常に興味深いです。
今後ともウォッチしていきたいと思います。
追記:現在Mastodonは登録すると自分でアカウントを削除する機能が未実装です。削除したい場合、インスタンス管理者に連絡し、アカウントの削除をお願いするしかないそうです(https://gori.me/mastodon/95079)登録の際は自己責任でお願いいたします。
(榊原@sakas)