先日、AFEEでパブコメを提出致しました「千葉県ギャンブル等依存症対策推進計画」について、4月6日に答申がでました。今回はAFEEの指摘した箇所を中心に変更点をお知らせ致します。なお、以下の比較はAFEEで行ったものです。万全を期していますが誤りがあった場合はご容赦ください。
ゲーム及びインターネットへの依存に関する取組
AFEEのパブコメ
一般的には、日常生活や社会生活に重大な支障をもたらすほど、ゲームに依存している状態を「ゲーム依存症」と呼んでおり、上記の指摘は因果が逆であり不適当である。実際に、国会答弁においても、厚労省はゲーム依存症の原因については発症のメカニズムは現時点で確立した科学的知見は承知して無いとしており、上記の因果があるかの様な表現は不適切である。(下記、参考参照)
【参考】
第204回国会 参議院 内閣委員会 第4号 令和3年3月16日
○政府参考人(赤澤公省君;厚生労働省社会援護局障害保健福祉部長)
ゲーム依存、ネット依存、スマホ依存についての発症のメカニズムは現時点で確立した科学的知見は承知しておりません。
ゲーム依存、ネット依存、スマホ依存について、現時点で治療、予防に関する確立した科学的根拠、科学的知見は承知しておりません。今後、これらの発症のメカニズム等の解明につなげるよう、更なる研究により科学的知見の集積を図る必要があると考えております。
県の考え方
いただいた御意見を参考に「ゲームやインターネットを楽しんでいるうちに、いつの間にか使用時間や課金額などが過度となり、自分でコントロールできなくなってしまった場合には、日常生活や社会生活に支障をもたらすことに繋がるおそれもあるため、依存の状態として考えざるを得なくなります。そのため、ゲームやインターネットへの依存に関する対策にも、取り組んでいく必要があります。」に修正させていただきました。
【具体的施策】(1)自治体における取組
AFEEのパブコメ
また「『ゲーム・ネットへの依存』も含めた依存症の啓発用冊子」についても、ゲームやインターネットの持続的、反復的な利用がゲーム・ネットへの依存に繋がるという科学的根拠に基づかない前提に作成されており、問題である。
県の考え方
千葉県精神保健福祉センターで作成している啓発用冊子については、ゲームやインターネットと健康に付き合うためのポイントなどを掲載したものとなっており、御意見のような前提で作成しているものではないため、問題はないと考えます。なお、県精神保健福祉センターでは、「ゲームを長時間行うことで生活(学校等)に支障が出ている」といった相談が寄せられていること、消費者センターにもオンラインゲームやインターネットゲームに関する相談が複数件寄せられていることから、相談等の必要な対策に取り組んでいく必要があると考えております。