AFEEでは、東京都新宿区で行われている『新宿区第四次男女共同参画推進計画~ジェンダー平等社会を目指して~(素案)』についてのパブコメを提出いたしました。
Discordに寄せられた会員の皆さんの意見をベースに、Discordの公開役員会で議論致しました。
「新宿区第四次男女共同参画推進計画」(素案)への意見
代表 坂井崇俊
P24 現状と課題
売春や援助交際等の性的身体の商品化や、ポルノやセックスアピールを利用した広告等の性的情報等、女性の性をモノ扱いする「性の商品化」が日常化しており、「性の商品化」防止に向けた取組みを進めていくことが求められます。P28 3性の商品化の防止
事業 10 売買春や性の商品化防止についての意識啓発の推進
事業 11 売買春や性の商品化防止に取り組むNPOとの連携
本書では、「性の商品化」には、(ポルノや)セックスアピールを利用した広告が含まれると定義し、その防止に向けた取組みをすることとされている。
例えば、新宿区に本社を置くスクウェア・エニックス社が自社のゲーム・マンガ・アニメ等の女性キャラクターを用いた広告を行うことを含めて防止の取り組みの対象とな
りかねない。
さらに、定義が明確で無い「性的情報等」までもが「性の商品化」の範囲に含まれていることから、防止に向けた取組みの対象となる「性の商品化」の対象を限定するべきである。
P30 基本方針
日常生活のあらゆる場面において、固定的な性別役割分担意識やアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見や思い込み)を生じさせないように、区民一人ひとりが、自らの無意識の価値観や行動様式を振り返り、意識改革や改善を図ることができるよう、意識啓発に取り組みます
マンガやアニメ、ゲームなどの表現には、時代背景や個別の家庭事情等を作品に反映させるために、性別役割分担が行われている表現が描かれることがある。こういったエンターテイメント表現についてまで、制限を行うことの無いよう、その旨本書に明記するべきである。