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新潟県「新潟県文化振興条例(仮称)骨子素案」についての意見

AFEEでは、新潟県で行われている『新潟県文化振興条例(仮称)骨子素案』についてのパブコメを提出いたしました。Discordに寄せられた会員の皆さんの意見をベースに、Discordの公開役員会で議論致しました。

新潟県文化振興条例(仮称)骨子素案への意見

エンターテイメント表現の自由の会
代表 坂井崇俊

弊会は「新潟県文化振興条例(仮称)骨子素案」について以下の通り意見致します。

⽂化芸術推進基本計画(第2期)(令和5年3月閣議決定)では、国・地⽅公共団体等が⼀体となった⽂化芸術の振興について触れる中で、「性別、年齢、障害の有無等の多様な背景・⽴場等を有する⽅々の声を広く取り⼊れる」ことを求めている。
本条例骨子素案の第2基本理念3においてもそのことは謳われていると認識しており、本条例でも基本的施策の中でも更に踏み込んだ若者文化の振興を取り入れるべきである。

近年、マンガやアニメ・ゲームといったポップカルチャーはその関与人口や経済規模、世代への影響力等の点で若者文化の中心にあることは間違い無い。
また、新潟県は水島新司、高橋留美子、魔夜峰央、和月伸宏といった著名マンガ家の出身であり、また、作品中でも多くの新潟の土地や建物がモチーフとなって描かれている。
ガタケットなどの即売会は新しい作家のゆりかごとして、全国的にも認知されている。

本条例素案については、おおいに評価出来るものであるが、上記の点も加味し、マンガ・アニメ・ゲームを中心としたポップカルチャーについても具体的に記述するべきである。

 

第8 芸術の振興
県は、文学、音楽、美術、工芸(伝統工芸を除く。)、デザイン、写真、演劇、舞踊、メディア芸術(映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術をいう。)その他の芸術の振興を図るため、これらの公演、展示等への支援その他の必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

ポップカルチャーを構成する大きな柱の一つであるゲームについても、前述の理由により、他項目と並列して記載するべきである。

第 10 生活文化の振興及び国民娯楽の普及
県は、生活文化(茶道、華道、書道、盆栽、衣服及び住居に係る生活様式その他の生活に係る文化をいう。)の振興を図るとともに、国民娯楽(囲碁、将棋その他の国民的娯楽をいう。)の普及を図るため、これらに関する活動への支援その他の必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

国民娯楽については、伝統的娯楽である囲碁や将棋のみならず、ポップカルチャーをはじめとした現代的娯楽についても、前述する理由から具体的に記述するべきである。

第 12 県民の鑑賞等の機会の充実
県は、広く県民が自主的に優れた文化を鑑賞し、及び創造し、並びに文化活動に参加する機会の充実を図るため、文化に関する情報の収集及び提供その他の必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

「情報の収集及び提供その他の必要な施策」について、コンテンツのアーカイブ(保管・保存)は重要であることから、具体的に収集と提供に列挙して明示するべきである。

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