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表現の自由を守るためには現場で泥臭く(大田区議会議員 おぎの稔)

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以下はAFEEマガジンに寄稿頂いたおぎの稔さんの記事を許可を頂いた上でAFEEのサイトに投稿します。

表現の自由を守るためには現場で泥臭く

大田区議会議員 おぎの稔

実在を疑われTwitter芸人のように言われることもある大田区議会議員のおぎの稔です。無所属で政党や会派、また自治体の枠を飛び越えて活動をさせて頂いております。Twitterも不慣れながら利用しているので、SNSでご覧になったことがある方もいるかもしれません。

私は、2008年に行われた創作物規制反対の署名運動(児ポ法に創作物を含むことや単純所持規制に反対)や2010年の石原慎太郎都知事の時の東京都正常年条例改正案、いわゆる非実在青少年問題から政治に関わりました。その後も表現規制問題に関わりながら、議員秘書を4年半ほど勤めた後に、立候補し現職となります。

さて、私が最近の表現の自由などの問題に関わっていく中で思うのは、国会や地方議会などでの立法に関わる問題から、もっと純粋な、それこそ、「議員が苦情を入れて」というような立法とは別の問題がだいぶ増えてきたなぁという事です。

一昔前、「政治家は民間の事に首を突っ込むべきではない。」「議員個人の活動に首を突っ込むべきではなく、立法や行政の行う行為について対応すべき」という空気もあったかと思います。

しかし、それではここ最近の表現の自由をめぐる問題には対処が出来ないのではないかと、危機感を感じています。「お前ひょっとして表現規制がされないとでも思ってるんじゃないかね?」というやつです。最近起きた騒動でも沼津でのラブライブサンシャインに関連したポスターのしわがエッチだと苦情がついた問題、松戸市のご当地Vtuber戸定梨香さんの交通安全コラボに際して、全国フェミニスト議員連盟が抗議をして結果、動画の削除に追い込まれた問題、温泉娘の話や雀魂の広告について元国会議員の方が文句をつけた問題もありました。こうした問題について戸定梨香さんの話は株式会社Art Stone Entertainment の板倉節子さん、雀魂の話は株式会社Yostar 代表取締役社長 の 衡達さんにお話を聞くこともありましたが、政治家や社会運動家のクレームに対して、一企業が正面切って戦うのは簡単ではない。クレーマーは客ですらないのでそこにどこまでコストをかけるべきかという話もあります。そういった話を聞く中で、この手のクレームによる炎上騒動は思想対立、いわば宗教戦争の様な状況にまでなっているのではないかと考えています。

私自身、署名運動の先頭に立っている中、区議会や事務所に対して殺害予告を受けました。冷静に考えれば、ちょっとエッチなイラストの広告を出したり、Vtuberが行政と連携しても彼らに何か損害がある筈はないのです。宗教闘争、イデオロギー闘争の域にこの問題があると考えた方がいいでしょう。来年は統一地方選挙がありますが、今後の表現規制反対運動は、現場で身を危険に晒しても戦わなければ生き残れない、そんなフェーズに入っていく、そういう議員が必要となるのではないかと考えます。

荻野 稔(おぎの・みのる)

大田区議会議員(無所属)群馬県出身
表現規制問題に関する市民団体に所属し石原慎太郎都政下での青少年健全育成条例改正案の否決に貢献する。
その後、議員秘書を5年ほど勤めた後、2015年に大田区議会議員に当選。現在2期目。
議員系Vtuberとして配信活動などのも行う。
ゲームDeadbyDaylgihtの世界ランキング殺人鬼ピッグの77位。

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