こんにちは。編集委員のひつじのひとです。
この度試験的にではありますが、「AFEE 新着自治体パブコメ通知」というTwitterアカウントを開設しましたので皆さんにご紹介させていただければと思います。
このTwitterアカウントは何?
AFEEがチェック対象としている国や自治体が募集している新着パブリックコメント(以下パブコメ)を定期的にチェックし、特定のキーワードが含まれている場合にそのパブコメ情報をツイートするbotです。
パブリックコメントとは?
パブリックコメントとは行政が条例や政令、省令などを定める際、その案に対して広く一般から意見を募集する手続きのことを言い、集まった意見を考慮することで公平性の確保と透明性の向上を図るのが目的で行われます。
国においては2005年の行政手続法の改正により、パブリックコメント制度が法制化されました。
地方でも多くの自治体がパブリックコメント制度(意見公募手続き制度)を導入しています。
このTwitterアカウントを開設した狙い
AFEEでは、国・都道府県、政令指定都市、特別区が公開しているパブコメをチェックし、表現を規制するような内容が含まれている場合に意見書を送っています。
このパブコメチェック作業は普段下記のような順序で行われています。
- 各自治体のパブコメ一覧ページから新着パブリックコメントを抽出
- 新着パブコメのうち、パブコメのタイトルに特定のキーワードが含まれているものを抽出
- 抽出したパブコメの資料をチェックし、表現を規制するような内容がないかを確認
- もし表現規制関係の文言が含まれている場合、意見書を作成する
この作業はすべて人力で行っているのですが、チェックするべき自治体の数が多く非常に大変な作業となります。
そこで、各自治体のパブコメ一覧ページから表現の自由に関係しそうなパブコメだけを抽出するツールを作成し、2022年6月から手作業(※)でのチェックと並行して利用しています。
このツールは定期的に各自治体のパブコメ一覧ページ、RSSを巡回し、あらかじめ決めておいたキーワードが含まれている場合、AFEEが運用するDiscordのツール用テキストチャンネルに投稿・通知する機能を持っています。
これによってパブコメの募集が始まったらすぐにチェックすることが可能になったのですが、パブコメの内容自体をチェックするのは今も人が行う必要があります。
パブコメの内容までツールでチェックできればいいのですが、資料がPDFかつ画像で提供されることがあるなど、お手製のツールだけでは対応が難しいのです。
昨今指定されたキーワードに引っ掛かるパブコメが多くあり、AFEEの現時点でのマンパワーだとチェックが追い付かない状況になることがままあります。
(なお、このパブコメチェック作業はDiscordで行われており、AFEE会員の皆様ならだれでも参加可能です。)
そこで、AFEE会員の皆さまのみならず広く多くの方にパブコメの存在を知ってもらい、中身をチェックしていただきたいと考えて今回Twitterアカウントを開設しました。
ぜひこのアカウントをフォローし、気になるパブコメがあったらサイトにアクセスして資料をチェックしてみてください。
もし表現を規制するような内容が含まれていたら、ご自身で意見を送っていただいたり、ご連絡いただければと思います。
一度条例・政令・省令として制定されてしまうと、後から撤回させるのは非常に困難です。案としてパブコメが募集されている間にしっかりと声を届け、表現規制が行われないようにすることが大変重要になっています。
表現規制が進まないよう、皆様の力が必要です。どうかご協力ください!
※ 各自治体のパブコメの機械的チェックは一部作業を外部に委託しており、皆様からいただいた寄付金を利用しています。ありがとうございます!