マンガ・アニメ・ゲームの表現の自由を守るための消費者団体

AFEE エンターテイメント表現の自由の会

「おおさか男女共同参画プラン(2026-2030)素案」への意見

AFEEでは、大阪府で行われている「おおさか男女共同参画プラン(2026-2030)素案」についての意見を提出致しました。Discordに寄せられた会員の皆さんの意見をベースに、Discordの公開役員会で議論致しました。

「おおさか男女共同参画プラン(2026-2030)素案」への意見

エンターテイメント表現の自由の会 代表 坂井崇俊

弊会は「おおさか男女共同参画プラン(2026-2030)素案」について意見致します。

p.24 基本的方向性1 (1) ③ 男女共同参画の理解を深める表現の推進

メディアによる情報は人々の価値観や意識の形成に多大な影響を与えることや、SNS 等により情報が広く、瞬時に拡散されることに引き続き留意し、女性の人権を軽視した表現や性別役割分担意識を助長する表現は使用しないように努める必要があります。

具体的取組
メディアにおける女性の人権尊重の観点などについて、メディア側の自主的な基準作りが進むよう、情報提供を行います。

≪意見要旨≫
「性別役割分担意識を助長する表現」の定義を、個別の創作物や表現活動にまで拡大適用しないことを明記すべきである。また、メディアへの「自主的な基準作り」への働きかけが、実質的な検閲や過度な自主規制に繋がらないよう慎重な対応を求める。

≪意見詳細≫
本計画案における「女性の人権を軽視した表現」や「性別役割分担意識を助長する表現を使用しないよう努める」との記述については、これらの概念の定義や判断基準が明確ではなく、正当な表現や社会的議論までが抑制されるおそれがある。特に、エンターテインメント作品(マンガ、アニメ、ゲーム等)において、伝統的な家族像や特定の性役割を担うキャラクターを描写することが、文脈や表現意図にかかわらず、直ちに人権軽視や意識の助長と評価される事態が生じかねない。抽象的な表現を前提とした施策は、創作活動を含む表現全般に萎縮効果をもたらすおそれがあり、表現の自由への十分な配慮が求められる。

また、「メディア側の自主的な基準作りが進むよう、情報提供を行う」とする点についても、行政が特定の価値観を前提として関与することにより、事実上の表現誘導や自己検閲を招く懸念がある。メディアの自主性は、行政の誘導ではなく、あくまで表現者と受け手の相互作用の中で保たれるべきである。

そのため、表現内容に対する評価や働きかけを行う場合には、表現の自由への配慮を明確に位置付けるとともに、対象や関与の範囲を限定し、行政による規範形成や表現萎縮を招かないよう、記述の修正を行うべきであると意見する。

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