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現役マンガ家の方の都の不健全図書指定についてのご意見

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2020年8月01日に行われた「なぜBLが不健全図書指定されるのか」勉強会で、読み上げた現役マンガ家の方の東京都の不健全図書指定についてのご意見について、公開の許諾を頂きましたので公開致します。(匿名ですが、お一人は不健全図書指定された経験をお持ちの作家さんです)

一人目

表現の自由は守られるべきで基本的に規制は反対派ですが、本当に青少年の育成の妨げになるのでしたら、規制もやむなしとは思っています。(ただもし本当にそうだとしても、その線引きでまた問題にはなるとは思いますが。)

しかしここ数年の状況を見守っていて思うのですが、これらは本当に「青少年の健全な育成」を考えて行われているのでしょうか。

「健全」の定義も曖昧なので難しいとしても、現状それらが考えられているとは思えません。ただ単に集まった人たちが「同性愛のセックスは卑猥で不快」という個人的な感情で排除したいというだけに見えます。

最初からそういう印象ではありましたが、今回の有害図書に指定された「業務上過失ポルノ」で明白になったと思います。この話は確かにアダルトなシーンはきわどいですが、それ以上にゲイである事を隠さないと生きてこれなかった上司とゲイである事をオープンにしても気にされない環境で育った部下の物語です。

実際にゲイであるけれど隠している青少年が見たら「自分がゲイである事を卑下しなくていいんだ」と勇気付けられる事もあると思います。

それを「同性愛のセックスが不快だから」という理由で指定するのは、逆にそういった青少年の健全な育成を妨げる事にならないでしょうか。積極的に読ませたいとは思いませんが、もし読んで勇気付けられる人がいたらそれは素晴らしいと思います。

今、同じレベルのアダルトシーンがあるTLは指定されていません。もしBLが同性愛であるからという理由で排除されているのでしたら、根本的に「青少年のためにどうか」という事をもう一度考えていただきたいと思います。更に青少年がBLを読んだ事でどう悪影響があるとお考えなのか、メンバーの方に具体的にご説明頂きたいです。

二人目

人が人を好きになる。それは素敵なことだと思っています。そこに下心があろうと、予期せぬ関係であろうと、心が伴ってくれば素敵なことになると考えます。ましてやマンガ、創作物です。

中には「やってはいけないこと」をマンガが教えてくれることもあるでしょう。現実で学ぶなんて、誰かが必ず傷つきます。でもその前に創作物で想像の中で経験することで、そういう状況からの脱し方を覚えるかもしれません。

すべてのマンガ家の先生を代表してはいませんが、どの先生方も心を込めて描いていることは間違いありません。そして多くの人に楽しんでもらえるように、編集者も出版社の方々も一緒に作っています。

『不健全図書』という烙印を押すなら、それだけの覚悟を持ってほしいし、またどこの何が「不健全」なのか、それがどう青少年の健全な育成に悪影響を与えるのか、実例はあるのか、知らせてほしいと思います。

いろいろな事情から名前も出せませんが、私は自信と自覚をもって漫画を描いています。そんな1人のマンガ家の言葉を受け取ってくださると幸いです。

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まんぼう&ざしき
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