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毎日新聞からの公開質問状の回答

投稿日:2018年12月29日 更新日:

本日、毎日新聞社に対する「児童ポルノの定義に関する公開質問状」について、回答書が届きましたので以下の通り公開致します。

回答書では、日本がサイバー犯罪条約上留保(*)している「およそ実在しない児童を描写したもの」も含めて、日本が条約を承認しているかのような事実誤認の記載もあり、国内法では単純所持を禁止されている児童ポルノの定義を拡大解釈をしている毎日新聞の主張は到底容認出来るものではありません。引き続き、編集部内で対応について協議していきます。

2018/12/29
AFEE編集部


以下はAFEE編集部にて文字起こしした「回答書」。強調部分は編集部にて実施。原本のPDFはこちらから


2018年12月28日

(住所:略)
エンターテインメント表現の自由の会
編集長 坂井 崇俊殿

〒100-8051
東京都千代田区一ツ橋1-1-1
株式会社毎日新聞社
編集編成局社会部長 磯崎由美

回答書

冠省 2018年12月12日付朝刊記事「児童ポルノ 教師ら4.7% 警察庁まとめ 所持容疑で検挙」の記事中の記載につき質問状を受領しましたので、当社職掌上、当職より回答いたします。

 <ご質問> 当該記事において「きっかけはネットやDVD、アニメやゲームで児童ポルノを目にしたことが多かった」との記載があるが、児童ポルノ禁止法においては、実在しない児童を描いたものについては児童ポルノとして定義していない。毎日新聞社においては、実在しない児童を描いたものも児童ポルノとして認識しているのか。

 <回答> ご指摘の通り、児童買春・児童ポルノ禁止法が規制対象として定義する児童ポルノには、実在しない児童を描いたものは含まれません。しかし広義では、児童ポルノという言葉が、実在しない児童を描いたものを指す場合もあると考えています。
 たとえば、欧州評議会が発案したサイバー犯罪に関する条約(略称・サイバー犯罪条約)では、児童ポルノを定義した項目の一つに、「性的にあからさまな行為を行う未成年者を表現する写実的影像」との記載があります。この項目は実在しない未成年者も対象にしていると解釈されています。日本は2012年11月に同条約の締約国となり、条約の内容を承認しています。
 また、UNICEF(国連児童基金)などが共催した「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議」(2008年11月)での成果文書「児童の性的搾取を防止・根絶するためのリオデジャネイロ宣言および行動への呼びかけ」では、「実在しない子どもの性虐待描写物を含む児童ポルノの製造、配布、故意の入手、所持、国境を超えた流布、WEB上でのアクセス、閲覧する行為」を犯罪として定義するよう求めています。
 こうした例により、児童ポルノという言葉には、児童買春・児童ポルノ禁止法が規制対象とするもののほか、実在しない児童の性的描写を含むことがあると認識しています。

 <ご質問> 今日、日本において流通しているアニメ・ゲームにおいて、日本の国内法における児童ポルノに該当するものは存在しないと認識している。当該記事は明らかに事実誤認であり、読者に児童ポルノに該当するアニメやゲームが存在しているとの誤った認識を与える可能性がある。この点を踏まえて、当該記事の訂正を行う予定はあるのか。

 <回答> 上記のように、広い意味での児童ポルノという言葉には、国内法が規制対象としているものと、それ以外の実在しない児童を描いたものの両方を含むことがあると考えています。当該記事中のご指摘の箇所は、こうした広義の児童ポルノを意図して表記しました。ご理解いただければと存じます。

以上


(文字起こしここまで)


(*)国際約束上の児童ポルノの定義に関する質問に対する答弁書:答弁本文:参議院 http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/190/touh/t190067.htm の3の後段参照

我が国は、サイバー犯罪条約に関して、児童ポルノ禁止法第七条の犯罪に該当する行為以外の行為については、サイバー犯罪条約の規定を適用しない権利を留保している。したがって、我が国は、およそ実在しない児童を描写した児童ポルノについて、サイバー犯罪条約に規定する義務を負うものではない。
【編集部抜粋/省略あり 全文は上記URL参照】

  • 本件についての詳細はC95 AFEEおよび山田太郎前参議院議員による街頭演説会@りんかい線国際展示場駅前(2/3日目14:30~16:30)、山田太郎フォーラム@有明ワシントンホテル(3日目16:30~;入場無料)でも詳しく解説する予定です
  • AFEEは3日目S24aのサークル参加で新刊のAFEEマガジンvol10を頒布予定です。AFEEへの入会も含め、AFEEへの応援をよろしくお願い致します。会員の方には現在、静止画DL違法化のAFEEのパブコメ案についての意見を募集中です

※12/30 回答文を画質の良いものに差し替えました

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