編集委員ブログ

アジアで見た子どもと福祉の難しさ(1)

「児童買春」や「児童ポルノ」は
「児童への性的虐待」なわけだけど、
もちろん児童虐待は、性的虐待に限られないわけだよね。
身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待。
それを映した物も「児童虐待描写物」(CAM)。

いやいや、それだけじゃなく。
アジア諸国でみてきたのは
「児童(強制)労働」「児童人身売買」。
おじさんが住んでたバンコクでは
「児童に『こじき』をさせる」のが日常風景で、
おじさんのマンションの小路から
大通りに出たところにある歩道橋に、
いつも子どもが座ってたっけ。

それを何とも思わないの? といわれると、
なにも「できない」。
こういう背景があるからなんだな。

バンコクの物乞いの子どもは、
ほとんどタイ人じゃないんだ。
隣国から子どもをマフィアが買って(人身売買して)、
組織的に毎朝「配置」して、集金装置にしてるんだ。
DSCF0220
だから「子どもがかわいそう」とお金あげれば、
それはマフィアへ。
会話して事情を聞こうにも、そもそも英語は無論、
タイ語も話せない。
助け出そうにも、数が多すぎる。
摘発させようにも、警察がマフィアと癒着してる。
いや「警察こそ最大のマフィア」って人も、多かったよ。

だから、お金にならない食事あげるくらいが
せいぜいだけど、それでお腹壊されたりしても、
まともな医療も責任持てないし、
そもそも(集金装置として)
最低限は「食わせて」もらってたりするし、
意外と「飢えてはいない」。
甘いものあげても、虫歯のもとだしね
(で、痛がるのはその子)。

つづく

文責 にしかたコーイチ

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